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脳の「がん」に挑む3つの新技術 表紙イメージ

脳の「がん」に挑む3つの新技術
――悪性脳腫瘍治療のための光線力学療法――

著者 金子 貞男
発行年月日 2015/3/21
サイズ 四六判
ページ数 144頁
ISBN 978-4-906907-05-2

定価(税抜):1,400円

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内容紹介

ドラマ等でも度々題材とされる脳の「がん」、悪性脳腫瘍。生存率の低い恐ろしい病の代表格です。
しかし、近年、生存率の向上および、術後のQOL の劇的な向上に成功した治療法があります。本書では、脳神経外科の名医が、世界に先駆け日本で保険適用された「光」を使った治療の最前線について解説します。

〈目次〉
第一章 脳腫瘍というもの
脳腫瘍とは
脳腫瘍概論
脳腫瘍の症状
コラム1:脳腫瘍ではなぜ、朝に頭痛が多いのか
脳腫瘍の治療
悪性か良性か
良性脳腫瘍について
悪性脳腫瘍について
コラム2:悪性脳腫瘍の一般的な治療について
原発性と転移性
脳腫瘍のできるわけ
コラム3:悪性脳腫瘍も生活習慣病の一つ?

第二章 悪性脳腫瘍への取り組み
治療の大きな課題
PDT(光線力学療法)―腫瘍細胞を死滅させる
PDTとは
原理は「ネコの耳が落ちる」v PDT第一号
PDTの大きな効果(定位脳手術)
PDTの限界
PDD(蛍光診断)―どこまでが腫瘍かを確実に診断する
腫瘍細胞と正常細胞の境界
コラム4:全摘出の本当の意味とMRI
PDDの仕組み
コラム5:悪性脳腫瘍を光らせる試み
PDD第一号
腫瘍細胞をより確実に診断する(スペクトル分析)
コラム6:光感受性物質・ALAとHpE
患者さんと話しながらの手術(覚醒下での開頭手術)
患者さんのQOLと予後を第一に
覚醒下の開頭手術
これからの治療の方向
コラム7:ALAの不思議

第三章 生と死の狭間で
悪性脳腫瘍の厳しさ
患者さんと医者の関係
心触れ合った患者さんたちのこと
一九歳での発病から現在へ
再発を克服して
妻への伝言
一〇回以上の手術に耐えて
僕が漁師になるまでは

第四章 光線力学医療への道
脳神経外科修業時代
学園紛争の頃
炭坑と丁稚奉公の日々
コラム8:脳神経外科の領域
タコ部屋脱出
動物実験と留学と
ネズミの脳腫瘍
アメリカへ、そして光線力学との出会い
多くの人々の協力を得て
札幌から岩見沢へ
雪に埋もれた町で
戻ってきた鮭
あとがき

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