「早いものでイヤープレートも気が付けば10年、10枚目の作品となりました。
私はずい分昔から、特定の自然環境や風土に根ざした作品を作るためにフランスのノルマンディ地方や四国のこんぴらさんのふもとに住み「林檎」や「椿」にその場所のイメージを感じ取り、特定の風景のなかに作品を残して来ました。その途中、有田の名窯、深川製磁で出逢った瑠璃色の呉須に魅せられて壁画を制作し日本全国に設置して来ました。同時にその時々に旅をした私が触れ合った場所のイメージを描いたイヤープレートは私自身の感性の器でもあります。願わくは10枚セットで風景美術家 田窪恭治の10年の軌跡を感じていただけると嬉しい限りです。
10年の最後に描くのは、私の中で特に象徴的な意味合いを持つ「林檎の木」です。偶然にも東京広尾にある聖心女子大学に天然石モザイク壁画「黄金の林檎」、長野県飯綱町の牟礼駅に、イヤープレートと同じく深川製磁のブルー一色で描いた壁画を制作しました。様々なところで私の作品に触れていただき、イヤープレートを見ながら私の風景芸術を思い出していただければ幸いです。」
過去9種類のイヤープレートもございます。絵柄のバリエーションは各年の商品一覧よりご覧になれます。